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タイトル未定

オリジナル設定のマイ・アサルトリリィが中心です

当サイトで扱うアサルトリリィの設定はオフィシャルとは若干異なっています。
詳細は下の用語集にて

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My AssultLily設定『千陀井絵瑠』編

Original AssaltLily設定

 

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キャラクタープロフィール

■名前
千陀井 絵瑠(せんだい える) 

■出身地
アメリカ合衆国 ペンシルベニア州 ピッツバーグ
■誕生日
12月25日
■身長/体重
159cm/48kg

 

 

 

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■Who's "EL SENDAI"

 両親がアメリカ人の日系クォーター。(米国名はELENCIA THOUSANDSEAT)
ピット大学付属のジュニアスクールに通っていましたが、魔導研究の権威である日本の百合ヶ丘女学院中等部へ入学するために遠縁にあたる千陀井家に託されました。
 自由かつ楽観的な性格で、自分の意思による献身は好み
ますが、滅私奉公や自己犠牲を美徳する日本の文化には馴染めずにいます。

 千陀井家では家族揃って大河ドラマを観る習慣がありますが、絵瑠にとっては家族の絆を深めるよりも、ただただ退屈な時間だったようです。
 どうにかして日本を好きになろうと、色々な文化に積極的に興味を持っていった結果、日本のイラストでよくある精密な下着描写に感銘を受け、パンツ集めが趣味になってしまいました。

 リリィとしては中等部での一年目こそ飛躍的な成長をみせますが、その後は身体的成長もスキラー値も横ばいの状態で、周囲の人間からは置いてきぼりを食っています。
 それでも本人はめげることなく努力し続け、シュツエンゲルである西九条歩穂の指導もあって、一年生ながらダインスレイフを完璧に使いこなす事ができます。
 献身を美徳とする信念から、レギオンでのチームプレイに長け、アタッキングエリアでは常に身体を張って皆を守ろうとする姿勢を見せます。
 そのため、仲間からの信頼は確かで、評価も高いようです

 

 

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■EL's Autobiography

 エレンシアは、現在洋上に居た。
 千蛇井家の養子となり、魔導科学に通じる日本の学院へ通う為だ。
 隣の席には久方ぶりに日本へ帰国する祖母が眠っている。

 数日前、エレンシアは正式に千陀井(せんだい)家の養子になった。
 日本国は二重国籍を認めていないため、書類の上では、"エレンシア・サウザンシート"という人間がこの世界から消えてしまったことになる。そう考えると少しセンチメンタルな気分にもなった。

 

 エレンシアが日本に住む事には、もうひとつ理由があった。
 それは、エレンシアが持つ特殊能力を解析し、本人の資質を開花させるためだ。
 彼女の能力は、『オーソリティフィールド』。
 魔力力場に影響を及ぼし、周辺の魔力純度を高めるレアスキルだ。
 フィールド系のレアスキルは地震学に通じている日本の研究機関でなければ分析が難しいとされている。
 サウザンシート博士が末娘のエレンシアを養子に出す事を認めたのは、エレンシアの能力がピッツ大学では正確に解析できないという理由があった。

 

 エレンシアは飛行機の窓から外を眺めた。ハワイの上空から見る空は、鮮やかなドジャーブルーに染まっていた。

 このような美しい空を見ながら暗い顔でいるのは勿体無い。
 そう思って、エレンシアは自分について考えるのをやめた。

 

 鎌倉府の名家である千陀井家は、新たな跡継ぎを暖かく迎えてくれた。
 祖母はひと月を待たずしてアメリカへ戻ってしまったが、幸い千陀井家の者は皆親切で優しかった。

 けれども、日本では自分を『エレンシア』と呼ぶ者は誰もいなかった。
 エレンシアにとってはその事が少し寂しく感じられた。

 エレンシアの名前は、『千陀井 絵瑠(せんだい える)』になった。
 これまでニックネームで呼ばれてきた『エル』が、まさか本当の名前になるなんて、いままで夢にも思っていなかった。

 

 

 

 

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 エレンシアの名前が絵留に代わり、千陀井家の養子となってから二年が過ぎた。
 絵瑠は能力開発のために、その道の最先端である百合ヶ丘女学院の中等部へ進学していた。

 だが、この頃の日本ではヒュージの脅威が想定を超えて膨らんでいた。
 能力的に恵まれていた絵瑠は、必然的にリリィとなる。

 この頃の絵瑠は悩んでいた。ヒュージや戦闘の事でではなく、日本の文化に馴染めない事でだ。

 百合ヶ丘女学院の級友はやたらと規律にうるさいし、千陀井家の人間は何事にも謙虚で控えめだ。
 感情表現の少ない彼らが何を考えているのか絵瑠にはサッパリ理解できなかった。

 絵瑠は自分がクォーターでありながら、日本の文化になじめないのではないかと心配になっていた。

 地元の寮生が帰宅を許される週末。
 週に一度帰宅した絵瑠が千陀井家で過ごす最後の団欒は、家族で大河ドラマを観て終えるのが習慣となっていた。
 しかし、絵瑠には大河ドラマの面白さが理解できず、毎週々々、ただただ退屈な時間を過ごしていただけだった。

 

 絵留はどうにかして日本を好きになろうと日々努力していた。
 けれども、一言で言えば日本はダルネスな所だった。要するに活気がなくて退屈なのだ。
 米国では当たり前だったパーティーの機会も年に数回しかない。
 観光地や繁華街へ出れば多少の賑わいもあるのだろう。
 しかし、百合ヶ丘は全寮制だし、ヒュージがいつ出現してもおかしくないような状況では、ひとりで自由に歩く事もかなわなかった。

 そんな折、週末に帰宅した絵瑠は、千陀井家の屋敷にこの二年間で一度も入った事がない部屋がある事に気がついた。
 そこは本来の跡取りであった千陀井家嫡子の部屋であった。
 彼は十代半ばにして病気でこの世を去っている。いつまでも悲しみが癒えぬ家族は、その部屋をアンタッチャブルなものとして、毎日簡単な掃除をするだけで、それ以外は一切手をつけずにいた。
 絵瑠はこっそり部屋に忍び込むと、探究心に駆られて男の部屋を物色した。本棚を探して、自分が読める本がないか探した。
 絵瑠はそこで刺激的な体験をした。

 手に取った本はこれまで読んだことのない類の本であった。
 絵留は慌てて自分の身につけていたソレを確認する。頭を鈍器で殴られたような衝撃があった。

 感銘を受けた絵瑠はすぐに行動した。外出の許可を得て、繁華街へ出かけていった。
 そして、お目当てのお店を見つけると、中のキラキラした光に圧倒された。
 この日以来、絵瑠には秘密の趣味が出来た。
 それは、可愛い下着を集めることだった。

 

 

 

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 来日した時はまだ幼かった絵瑠も百合ヶ丘女学院中等部で最高学年となり、卒業まであと半年を切った。

 この頃になると、鎌倉府の市街地でもスモール級、ミドル級のヒュージが確認できる事態になっていた。

 リリィたちは常に武器を携帯し、スモール級ヒュージを見つけ次第狩らなければならなくなった。

 当時十四歳の絵瑠は、対ヒュージ試験で初段まで合格していた。
 "緊急時には単独でミドル級と戦っても構わない" という認証を得たのである。

 ただ、ひとつ問題があり、"緊急時"という表現が曖昧であった。
 従来であれば、民間人が襲われているなどの事態が緊急時にあたるだろうし、実際にそういう意図で設けられた但し書きだ。

 だが、いまはそんな悠長な事を言っていられる状況ではない。
 隣県がヒュージの手に落ち、鎌倉府の市街地にもヒュージが出現するほどだ。
 日常がすでに非常事態にあると言っても過言ではなかった。

 そういう状況であれば、ミドル級もスモール級と同様に見つけ次第狩らなければならない。
 たとえ装備や能力に不安があっても、放置して取り逃がすだけの余裕はもはや残されていない。

 その日、絵瑠はCHARMをメンテナンスに出していた。所持しているのは銃剣付きの魔導ガンだけだった。
 そういう時に限って事件は起こるものだ。
 養母が病気で倒れたとの知らせを受け、外出許可を得た絵瑠は千陀井家の屋敷へと向かっていた。
 バッドラックな事に、その途中で絵瑠はヒュージと遭遇してしまったのだ

「あれは、ミドル級だよ…。どう見てもスモールじゃないよね……」
 異形の生物を目にした絵瑠が呟いた。
 手元にある魔導ガンで倒せるのはスモール級がせいぜいと言える。心には不安があった。

 ミドル級のボディサイズは人間に匹敵する。
 体内には兆単位ものヒュージ細胞を内包していて、生命力は他の生物を大きく凌駕している。

 連射速度の遅い魔導ガンで戦うのであれば、接近戦に持ち込んで魔力を帯びた銃剣で大きなダメージを与えなくてはいけない。
 パワー重視の戦い方をする絵瑠にとって、勝利を収めるのはかなり難しいと言えた。

 ヒュージは、人間のような魔力含有量の大きなものに飛びかかる習性を持っている。
 生命の魔力を奪い、捕食と共に巨大化するのだ。

 絵瑠が荷物を捨てて構えるのと、敵ミドル級が飛び掛ってくるのは同時だった。
 ただ、荷物を手放すタイムラグで絵瑠の出足はわずかに遅れてしまった。

(ヤラれる!)
 絵瑠はダメージを覚悟した。銃剣ではヒュージの突進を押さえ切れない。攻撃を当てても敵は構わず突進してくる事が予想できた。
 絵瑠は自分の判断ミスに気づいた。
 今は迎撃するよりも前に回避行動に出なければならなかったのだ。
 絵瑠は身体に受けるであろう衝撃を予想して体が縮こまった。

 しかし、予想に反して、ヒュージの攻撃が絵瑠に届くことはなかった。
 何者かが絵瑠の手前で攻撃を食い止めていたからだ。

 その瞬間、絵留は戦慄を覚えた。
 ヒュージの恐ろしさにではない。平凡な女性に見えるその人の剣が全く見切れなかったからだ。
 実際、ヒュージにも何が起きたのかわからなかったようだ。ヒュージの身体は絵瑠に届く前に八つに斬られていた。
 ヒュージには悲鳴をあげる間もなかった。絵瑠が状況判断を終える前に、その女性は追撃を加える。
「――虚空より出でし輝ける水晶よ、我が意に従え! 顕現自在! クリスタリゼイション!」
 彼女は、結晶化した魔力の槍を突き刺し、バラバラになったミドル級にトドメを刺した。
 水晶の槍に含まれたマギがヒュージ細胞に作用し、チャーム反応を起こして霧散させていく。

「だいじょうぶ?」
 瞬く間にヒュージをやっつけたその女性は、蜂蜜をかけたような甘いソプラノボイスで絵瑠の顔に近づいてきた。
「…………」
 絵瑠はすぐに返事が出来なかった。ショックで日本語を忘れてしまったわけではない。その女性が、自分が知っているこれまでのリリィとはまったく異質に見えたからだ。

「ド、どうしてアナタはワタシを助けてくれたの!? ワタシはミスをしたのに! 防げもしないクセに、ミドル級を迎え討とうとしていたのに!」
 絵瑠は混乱して、助けてくれた女性にまくしたてた。絵留は自分で戦おうとしていた。あのタイミングで助けに入るのは味方に撃たれる可能性があるため、リリィの常識ではできないはずなのだ。

「え? どうしてって…」
 その女性は考え込んでしまった。
 相手が困った様子だったので、絵留は少し冷静になれた。
 あらためて女性の姿を確認する。

 その女性は背がものすごく高かった。身長は6フィート近くあるだろう。服装はなぜか和服で、着物や巫女服ではなく胴衣に近い。手には5フィートほどの長い刀を持っている。

 一見すると剣の達人のような格好に見えなくもなかった。

 しかし、絵瑠が彼女をリリィだと認めるには違和感があった。
 違和感の正体は、その雰囲気にある。
 彼女からは全く威圧感を感じないのだ。
 ヒュージにトドメを刺した時でさえ、彼女は必要以上の殺気を発しなかった。
 百合ヶ丘女学院のリリィで言えば、気迫を大事にしたトレーニングを積んでいる。
 またエリート意識も強い。
 状況が差し迫っている事もあって、強いリリィともなれば、近くにいるだけで気圧されたり、威圧される部分が少なからずある。
 それなのに、この女性からは、そんな傲慢さや尊大な態度は一切見られなかった。むしろ覇気に欠けると言えるぐらいだ。
 
だから、絵瑠には彼女がリリィなのかどうか判断がつかなかったのだ。

「どうして助けたのか、理由はよくわからないんですけどぉ、それが当たり前だと思ったから……じゃダメかしら?」
 その女性は『頑張って考えてみたけどわかりませんでした』という顔でそう答えた。
 彼女がリリィなのかどうかの判断は難しいが、一流の達人というものは案外こういうものなのかも知れないと絵瑠は考えた。無駄な気を発する事がなく、考えるより先に身体が動いてしまうのだろう。

 絵留は返事をしようと口を開く。しかし、その口から出た言葉は自分でも思いもよらないものだった。

「では! ワタシをアナタの弟子にしてください!!」
「はいぃぃっ?」
 それは無意識に出た言葉だった。
 だから絵瑠は、これが運命の出会いだと考える。
 しかし、この遭遇で運命を変えられたのは、実は西九条歩穂(にしくじょう あゆほ)の方だった。

 

 

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「きゃー! え、エルちゃん! いきなり何を…」
 西九条歩穂(にしくじょう あゆほ)は思わず悲鳴をあげた。
 つい先ほど、脱衣所に人の気配を感じたと思ったら、風呂場のドアが勢いよく開かれ、自称弟子の絵瑠(える)が何の躊躇もなく突撃してきたからだ。
「ししょー、お背中お流ししますよっ!」
 そう言うや否や、絵瑠は歩穂(あゆほ)に飛びついた。
「エルちゃん、いいから! そういうのいいから! 自分の身体は自分で洗うからぁ!」
 歩穂は大きな身体を揺らしてじたばたと暴れるが、優しい性格のため絵瑠を強く引き剥がす事ができない。その間にも絵瑠は歩穂の身体に石鹸をこすり付けている。

「でも、弟子はししょーの背中を流すものだって本に書いてありました。知らなかったとはいえ、これまで一度もやらずにきた弟子の非礼をお許しください!」
「許すもなにも……わたしは別に、そんな事望んでないからぁ!」

 

 二人の出会いから三ヶ月が経っていた。
 行き場所を失くしていた西九条歩穂は、西九条家と交流のあった千陀井家の居候になった。
 絵瑠の養母の世話をしながら、絵瑠の勧めで百合ヶ丘女学院の特別履修クラスを受講していた。

 このところ山梨や静岡と鎌倉府の県境にて、ヒュージと人類との激しい境界線争いが続いている。
 百合ヶ丘女学院では在校生に離脱者が相次いでいた。
 そういった経緯もあって、名門の出自である西九条歩穂は、異例の速さで百合ヶ丘高等部への編入が決まっていた。本人の希望もあり、二年次を待たずして高等部の学生寮へ入る事になったのだ。
 だからこの日は、絵瑠の希望で千陀井家にて歩穂の編入祝いをする事になっていた。

 

「まァまァ……気にしない気にしない

 歩穂が抵抗しないのを良い事に、絵瑠はソープを手につけると歩穂の身体を直にこすり出した。
「きゃ、きゃん! や、やめてよぉ~!」
「フフフ、もう誰にもワタシは止められないDEATH!」

「も、もう! 師匠の言う事を聞かない人は弟子失格ですよ!」
 歩穂がたしなめるが、絵瑠はやめる気配がない。
 一通り歩穂の身体を撫で回すと、
「じゃあ、今日限りで弟子をやめますっ!」
 絵瑠はそう宣言して、静かにその手を放した。
「えっ…?」
 赤い顔で困惑していた歩穂は、今度は青い困惑顔になってしまう。
 まるで姉妹のように自分を慕っていた絵瑠から、いきなり師弟関係を解消されてしまったのだ。
 歩穂が千陀井家の居候をやめて学院寮に入るからだろうか。受け取りようによってはそれは絶縁宣言にも聞こえた。
 絵瑠は、捨てられそうな子犬のような目で自分を見つめてくる歩穂が堪らなく可愛く思えてきた。
「ワタシは今日限りで弟子はやめます。でも春になってワタシが高等部に進学したら……ワタシをシルト(妹分)にしてください!」
 絵瑠が両手をどーんと突き出した。
 かなり自信をもっての告白だった。
「シルト? シールド? 盾? そ、そんな! エルちゃんを盾になんかできないよ!」
 歩穂は慌てて拒絶した。シルトはドイツ語で盾の意味になる。百合ヶ丘女学院には下級生を上級生の盾に使う慣習でもあるのかと思い、大いに焦った。
「聞いた話だと、盾になるのはシュッツエンゲルの方みたいだよ」
「シュッツエンゲル???」
 専門用語がわからずに歩穂が訊き返した。
 絵瑠は告白の意味が通じなかったのでガッカリした。
「つまり、ワタシはししょーと擬似姉妹の契りを結びたいという事だよ!」
「擬似姉妹???」
 歩穂は首をかしげてキョトンとしている。
「ししょ〜、本当に百合ヶ丘に入学するの? 擬似姉妹の誓いは『生まれた月日は違えども、願わくば同年同月同日に死す事を誓う』というぐらいの覚悟で一緒にいましょうってことだよ!」
「それって、桃園の誓い? よくわからないなぁ……」
「病める時も健やかなる時も共に支えあいましょうでもいいよ! ワタシはししょーを『お姉さま』と呼びたいと言っているんだよ!」

「お、お姉さまって……。絵瑠ちゃんが妹になるって事? え、でも、養子縁組には親の同意が……」
「理解の遅いししょーにはこうしてやります!」
 絵瑠は遅いかかるように身体に石鹸をつけて歩穂に飛び掛った。
「え、絵瑠ちゃんッ! や、やめてよぉ~!」
「やめて欲しかったら、ワタシとシュッツエンゲルの誓いを結ぶと言ってください!」
「わかったよ、わかったから、もうやめてよぉ~!」
 全身を攻め立てられ、歩穂は茹蛸のように真っ赤になった。
「まったく、ししょー……もとい、お姉さまの理解の遅さには驚きますよ。あと二ヶ月の間、高等部の寮で待っていてください。ワタシも春には追いつきますから!」
「う、うん……。わたしもエルちゃんの事、待ってるからね……」
 四月までは、まだあと二ヶ月もある。
 歩穂と毎日会えるようになるまでの二ヶ月が、絵留にはとても待ち遠しかった。

「では、誓いの証として、今から妹として、お姉さまの身体を洗わせてください!」
「だから、わたしの身体を洗うのはもういいんだってばぁ~!」

「イイエ! 日本における妹というのは兄姉の背中を流すもの。いつも読む本にはそういうシーンがたくさん載っています!」
「エルちゃん、いつもどんな本を読んでいるのよ~!」
 ただでさえ声が高い歩穂のさらに高い声が千陀井家の屋敷に響き渡った。

 

 絵瑠はこの日、千陀井家に来てから、はじめて養父に叱られた。
 畳の上で正座をさせられ、一時間ほどこれまでの事も含めて説教される事となった。

 照れたような顔で、何を怒っているのか要領を得ない養父の話を適当に聞き流しながら、絵留はようやく少しは日本に馴染めてきたのかなと感じていた。

 

 

 

 

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■使用CHARM

・AC-18 ダインスレイフβ2
 もともと破壊力のあるダインスレイフに、カスタマイズパーツとして出力強化ブースターとモーゲンシュテルン(モーニングスター)を追加したものです。シューティングモードでの取り回しがかなり悪くなりますが、出力がさらに向上しています。

 モーゲンシュテルンは、斬撃が通らないほど装甲の硬いヒュージにも確実にダメージを与えられるメリットがあります。

 ただ、スモール級のヒュージに対しては攻撃を当てにくく、ダインスレイフも過剰出力になるため、従来型の性能を引き上げるというよりは、他を犠牲にしてでもパワーを上げるためのカスタマイズと言えます。

 

 

 

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■レアスキル『オーソリティフィールド』

 周辺の魔力力場に作用し、マギの密集値をベルカーブ状に変化させ、術者を中心とした周辺リリィの魔力値を一時的に上昇させる効果があります。
 仲間の士気を高揚させ、攻撃力を増す事から、『カリスマ』とほぼ同じレアスキルと考えられますが、常時発動されるパッシブスキルのカリスマに比べ、こちらは時間制限付きのアクティブスキルになります。
 スキル名のオーソリティには『権威・威信』と言った意味があります。

 

 

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 現在のポジションはアタッキングゾーンならびにタクティカルゾーン。
 主な役割はセントラルサポートだが、状況に応じてインクルソーレ シャドーストライカーなど、より攻撃的な役割を担う。

 

・セントラルサポートはタクティカルゾーンに待機し、必要に応じて前線に飛び出したり、守りを固めたりする。ハードワークとチームへの献身が求められる。

・インクルソーレは『襲撃者』の意味を持ち、深い位置から瞬発力と爆発力をもって敵を襲撃する。

シャドーストライカーセカンドトップの位置で援護射撃をしながら隙を見て突撃を行う。 射撃がメインのようにも見えるが、本職は近接戦闘になる。

 それぞれの違いは微妙なもので、セントラルサポートはタクティカルゾーンで敵のアクションに対する柔軟な対応を求められる立ち位置になるが、インクルソーレは最初から攻撃を前提とし、タクティカルゾーンにいる状態からダッシュして最前線へ飛び出す瞬発力が必要になる。
 シャドーストライカーはアタッキングゾーンに張った状態で、近接射撃を行いながら、機会を見計らって、
インクルソーレと同様に敵を襲撃する。

  

 

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